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肩関節の運動と腰・背骨のばしの連動 ショルダーリンク

体操では、肩関節の柔軟性を高めるために、自分で腕や肩を回しますが、動きの支点が与えられ、それにつかまるようにすると、より一層のストレッチ効果を全身に波及させることができます。
ショルダーリンクの運動
ショルダ藤沢1ショルダー藤沢4ショルダー藤沢2ショルダー藤沢5
座位姿勢で、両手でマシンのハンドルを軽く握り、ゆっくりとハンドルを動かします。
ハンドルには、軽い柔らかな感触の負荷がかかっており、右手と左手が上下逆方向に動きます。(写真1)
はじめは、腕だけで上下方向にハンドルを動かすようにしますが、慣れてくれば、胸の胸骨の部分が体の前に押し出されるような姿勢をとって腕を上下に伸ばします。(写真2)
肩関節は、球形に自由度の高い動きをすることができますが、所々で引っ張られると痛みを感じたり、硬くなって自由がきかない部分があります。
ハンドルをもって肩を上下に動かしてみると、思わぬところにツッパリがあったり、動かすと痛い部分などがあります。
この場合には、腕を上下に開いた状態で、首をゆっくり動かしてみたり、握り具合を変えて腕の付け根を体側から動かしてみたりします。
このショルダーリンクは、座席(シート)が回転できるように作られているので、腕が上がった側と同じ方向(写真2,3)、または逆方向に両膝を傾けるようにして座席を回転させます。

 シートを回転させて両膝を傾けると、腕があげられた側の腰から肩に比較的強いストレッチ感が生まれます。さらに骨盤を前に押しだすような動作をくわえると肩の背中側全体の筋や腱が引き延ばされ、体幹部へのストレッチ効果が高まります。
 これとは異なり、両膝を腕を下げた方に傾けると、体にひねり効果が生じて、腕を挙げた側の体側に強いストレッチ効果が生じます。このため、膝をどちらの方向に傾け、座席の回転を行うかは、本人の好みの感覚もあるので、両方行ってみることがお勧めです。
また、腕を上にあげるときは、自分で腕を挙げる範囲に限界がある場合、下の手のハンドルをより後方に押してみると、機械的な連動によって上の腕がより高く引き上げられます。したがって、下の腕側の押し加減で上の腕の運動をコントロールすることができます。
 腕は、左右交互に上下させ、ゆっくり動作することが大切です。この動作は、負荷段階が10段階の3~4程度の軽いもので行います。健身塾では、強い負荷をかけて、腕の筋力トレーニングを行うという考え方は取っていません。軽い負荷で、できるだけ大きな運動範囲が得られるように、ストレッチの効果を重視します。
 ちなみに、強い負荷で筋力発揮をする場合には、運動の動きの範囲を狭めて、ピークの力が出せるところでトレーニングする方法が効果的です。健身塾では、力の発揮範囲を広めるために、力を抜いて運動の可動範囲を広げるという方法をとっているので、通常の筋トレマシンとは異なった構造のトレーニングマシンを用いています。

動作のポイント  腕を挙げたときに、腕だけに動きを限定させずに、胸を大きく広げて前に突き出し、骨盤を前に押し出して腰の骨を伸ばすようにするよい。、