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「前かがみの姿勢」直しのおすすめ体操

「前かがみの姿勢」直しのおすすめ体操

関口さん90歳の指導風景2020年8月
写真は、90歳の男性を指導している風景です。前かがみの姿勢が強く、物につかまりながら歩くという歩行が不安定な状態で見えましたが、約2か月8回の指導で姿勢や歩行能力が著しく改善しました。
「前かがみの姿勢」を直すことは、歩行の動作を安定させることにもつながります。

①腰伸ばしの姿勢をとる。 しかし、「背中が丸く首が前に出た」姿勢では、腰伸ばしの姿勢をとることができない場合もある。その場合には、無理をせずに「肩回しの運動」に移る。

②肩回しの運動。その1。
両腕を前に垂らした姿勢から、両肩を引き上げるようにして後方にゆっくりと回す。動きの範囲は小さくてもよい。(写真1,2,3)
小林肩体操1小林肩体操2小林肩体操3写真1,2,3

③肩回しの運動(その2)。
両腕を前に垂らした姿勢から、両肩を上に引き上げ、そこから胸を張るようにして両肩を後方に回す。後方に回した両肩を逆廻の要領で前方に回す。慣れてきたら、だんだん大げさに動作するようにする。胸を張る動作を強くすると、肩関節の動きの範囲が大きくなる。(写真4~8)
小林肩体操6小林肩体操7小林肩体操8小林肩体操10小林肩体操4写真4,5,6,7,8

③肩回しの運動と両腕の回内・回外の組み合わせ
肩回しの運動で、肩を後ろに回すときは、手のひらの親指を外に回す(回外)ように、腕全体を外側にひねる。(写真9,10)
肩を前に回すときは、手のひらの親指を内側に回す(内旋)ように、腕全体を内側にひねる。(写真11,12)
小林肩体操11小林肩体操12  小林肩体操14 (3)小林肩体操13写真9,10,11,12

④両手を上に伸ばす運動
両手を組んで顔の上方の上げるようにする。しかし、腰が曲がっている場合には、両手を挙げる位置が低くなる、腰を伸ばすようにして両腕を挙げると、少し高い位置まであげることができるようになる。
手を組んだ時に、肘を伸ばしながら腰を伸ばすようにすると、股関節が伸びて上体が起き上がったような姿勢が取れるようになる。
立位背伸び小林1立位背のばし3写真13,14
 立位背のばし2立位背のばし小林4写真15,16

⑤上体ひねりの運動
肘の外側に手首を当て、肘が内側に回る方向に上半身ひねる。この時、胸郭を持ち上げて上半身をひねると効果が大きい、反対側も同様に行う。
立位上体ひねり小林1立位上体ひねり小林2立位上体ひねり小林4立位上体ひねり小林5写真17,18,19,20

⑤体側を伸ばす運動
上体を真横に傾けるながら、脇の下(体側)を引き延ばす。肘を横上に持ち上げるようにすると脇の下をより大きく伸ばすことができる。からだを前に傾けないように行うと体側伸ばしの効果が大きい。左右交互に行う。
体側のばし小林1体側のばし小林2写真21,22

⑥腰の押し出し 両手を腰に当て、片方の腰骨が真横に押し出されるようにしながら、骨盤を真横にできるだけ大きく押し出す。元の姿勢に戻り、反対側の腰骨が真横に押し出されるようにする。次に前方向に押し出し、もとの姿勢に戻してから後ろに腰を押し出す。
腰回し小林1腰回し小林2腰回し小林3腰回し小林4腰回し小林5
写真23,24,25,26,27